みいちゃんに、怪我をさせてしまった話。

みなさんは、自分のせいで人に怪我をさせる可能性について、深く実感したことはありますか?

私は、みいちゃんのママになるまで、そんな可能性を考えたこともありませんでした。

もちろん、車を日常的に運転するドライバーさんや、電車の運転手さん、飛行機のパイロットに、お医者さんや、工事現場の現場監督さんなどなど…。

日ごろから、人の命を預かるプレッシャーの中で頑張っている職業の方も沢山いらっしゃるので、

あなたもそうでしょ?

なんて一概には言えませんが…。

少なくとも私は、誰かに怪我をさせる可能性を考えながら日々を慎重に過ごす日がくるなんてことは、これまでに一度も考えたこともなかったのです。

みいちゃんに、怪我をさせてしまった。

なぜ今そんな話をするのかと言うと…。

今日、私の不注意で、みいちゃんに怪我をさせてしまってショックを受けているからです。

今、みいちゃんはすやすやと眠っていますが、額に青あざにりそうなたんこぶがうっすらと痛々しく残っていて、私は今とても落ち込んでいます。

※この記事には、イラストはかけませんでした。

事が起こったのはスーパーの会計レジ

みいちゃんに怪我をさせてしまったのは、スーパーの会計レジでのことでした。

ベビーカーに乗っていたみいちゃんが、列に並んでいる途中で、ぐずぐずとぐずり始めました。

ちょうど夕飯時だったので、お店は混んでいて、前には2、3人のお客さんが並んでいました。

私の両手は、買い物カゴとベビーカーでふさがっており、通路も広くありません。

前に並んでいるお客さんは、あと2.3人でさばけるだろう…そう思いながら、

ぐずりはじめたみいちゃんを、ベビーカー越しにあやしながら見守りました。

しかし、案の定、徐々にグズグズの声が大きくなってきました。

もう限界かな。

経験からして、このまま抱っこせずにいたら、このぐずりは収まらないだろうなあ…と思いました。

そして、同時に、このまま大きな声で泣きはじめた赤ちゃんを抱き上げなければ…。

とっさに、これから私に向けられるであろう「目」が気になりました。

無理な体勢で抱き上げたのが悪かった

結局、カゴで片手がふさがったまま、なんとかみいちゃんをベビーカーから抱きあげてあやしながら待つことにしました。

前には、空のベビーカーがあるので、正直バランスはよくありませんでした。

ようやく自分の番になり、会計へ。

この時、片腕にみいちゃんがいたので、お財布のチャックをうまく開くことができませんでした。

後ろにはお客さんで詰まっています。

焦りがありましたし、早く会計を済ませてしまいたかった…。

腕から前のめりになったみいちゃんが台に額をぶつけてしまった

そして、なんとか無理な体勢でお札をとりだしたその時です。

みいちゃんが私の腕から、ぐっと前のめりに乗り出し、あぶない!と思った瞬間、

ガツン!

かろうじて体をホールドしたので、完全な落下は免れたものの…。

レジのカウンターに、額を強くぶつけたみいちゃんが、わーっと泣きはじめました。

頭の中は大パニックです。

なんとか会計を済ませ、泣く娘をあやしながら、なんてことをしてしまったんだ!と、目の前が真っ暗になりました。

恐る恐る額を見ると、ぶつけた箇所は、赤く腫れ、明らかに痛々しいたんこぶになってきました。

頭の中がごちゃごちゃで泣きそうになる

生まれてから今まで、怪我をさせぬよう注意して育ててきたつもりです。

こんな状況ははじめてです。

どうしよう。

みいちゃんの頭を、自分の不注意でぶつけてしまった。

大切な頭、頭蓋骨骨折とかしてたらどうしよう?

これで死んじゃったらどうしよう。

落ちた高さも距離も、思う以上にあったかもしれない。

…とにかく、ひやさなきゃいけない。

引き返して氷を買いに行こうか。無理だ、そんなに待てる時間はない。

酷かったら、このまま近くの病院に行く方がいい。

とにかく、応急処置。ぶつけたらひやさなきゃ!

そう思い、娘の泣き声を聞きながら、涙が出てきそうになるのをこらえ、

自動販売機で冷たい缶ジュースを買って額に当てました。

よほど痛かったんだと思います。まだ、ギャン泣きが止まりません。

更にパニックになりながら周りを見渡すと、薬局が目に入りました。

薬剤師さんがいる。この人なら、なにか対処法を知っているかもしれない。

ハッとして、すがるように薬局に向かいました。

薬剤師さんに助けられて、落ち着きを取り戻した。

そして、たった今、少し高い位置から落下させて台に頭をぶつけてしまったこと。

ぶつけた箇所が、赤くたんこぶになっているように見えること。

赤ちゃんでも、冷やしてもいいものなのか、病院に行った方がいい状態なのか、自分では判断がつかないこと。

言葉につまりながら、なんとか話しおえると、

お母さん、大丈夫。

赤ちゃん、笑っていますから、とりあえず瞬間冷却のパックが売っているので、それをタオルに包んで冷やしてあげましょう?

そう言って、薬剤師さんが冷却パックのありかを一緒に探してレジまで案内してくれました。

実は、その時みいちゃんはすでに泣き止み、ニコニコと笑いはじめていたようです。

その後、一旦授乳室にて冷却パックで額を冷やして帰宅しました。

今は、よく飲み、焦点もあい、よく笑うので、とりあえず帰宅後48時間注意して様子を見るつもりですが…。

もう、私は心臓がドキドキして、生きた心地がしませんでした。

赤ちゃんはすぐに怪我をする。油断した瞬間に怪我をする。

赤ちゃんは、目を離すと怪我をします。

少しの油断が、命に関わる怪我になるかもしれません。

今日は、私が必要以上に周りの目を気にし、

泣き声を立てさせまいと焦ったたことが原因です。

私がもっと気をつけていたら、この子は痛い思いも、怪我も、するはずがなかったのに…。

そう思うと、心が痛くて、自分が不甲斐なくて、あの時こらえたはずの涙が出てきそうですが…。

起こってしまったから、今は冷静に対応するしかありません。

育児が大変だとか、偉いとか言いたいわけじゃない。

この日記で、だから育児が大変だとか、育児をする親は偉いとか、そんな話がしたいわけではないのです。

この小さな命を守る使命の重さと、自分の不甲斐なさに改めて直面し、

その責任の重さに恐れおののいた気持ちを吐き出したかったのです。

何よりも、今一番私の胸を刺す事実は、

娘の安全の確保より、人の目を恐れて下したあの時の自分の判断ミスです。

強くならねば

私は、娘の命を預かっています。

娘の安全よりも、大切なものなどありません。

人目を気にして、無理な事をしたあの時の判断を後悔している不甲斐く情け無い母です。

強くならねば。今、この子を守れるのは私だけなのだから。

みいちゃん、今日は痛い思いさせてごめんね。どうか、どうか、何もありませんように。どうか、怪我にも病気にも無縁でありますように。

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